6月2日、NY貴金属市場の金は上昇。外為市場でのドル安ユーロ高を受けて金は買われた。ギリシャ債務問題をめぐり、欧州中央銀行(ECB)総裁などの債権者側が緊急会合を開いたほか、ギリシャも改革案を提出するなど金融支援交渉進展に対する期待感が高まったことや、本日発表された米製造業受注が低調な内容となり、外為市場でユーロが対ドルで上昇したことを受けて金に買いが集まった。ただ、市場関係者の多くは5日の米雇用統計の結果待ちで、様子見気分が強まるなか、上げ幅を縮小して引けた。白金も上昇。早い段階では売りに押され、一時は3月18日以来となる1100ドル割れを試す場面も見られたが、その後はドルが対ユーロで軟調に推移している上、金の上昇に連れて買われ、8営業日ぶりに反発して引けた。