6月12日、週末NY貴金属市場の金は下落。新規材料のないなか、米早期利上げ実施観測による売りと、ギリシャの財政不安を材料にした買いによる綱引きのなか、軟調に推移。本日発表された米卸売物価指数(PPI)は0.5％上昇と市場予想を上回ったことで、米連邦準備制度理事会(FRB)が早期利上げに踏み切るとの思惑からファンド筋の売り物が先行。その後発表された6月の米ミシガン大学消費者信頼感指数が良好であったことも相場の圧迫要因となった。しかし、ギリシャ支援協議は依然として難航しており、欧州連合(EU)関係筋がギリシャがデフォルト(債務不履行)に陥る可能性を協議したと報じられ、欧米の株式市場が下落。投資家のリスク回避姿勢の強まりを背景に、安全資産としての金買いに下げ幅を縮小して引けた。白金も下落。金の下落に連動して売られた他、欧米の株価下落による白金需要の減少懸念から下落して引けた。