6月15日、週明けNY貴金属市場の金は上昇。ギリシャの債務問題の懸念を材料に買われた。14日にブリュッセルで行われたギリシャ政府と国際債権団の債務協議が決裂し、これを受けてギリシャのデフォルト(債務不履行)やユーロ圏離脱に対する懸念が一段と強まったことから、安全資産とされる金に買いが集まった。本日発表された米経済指標が軒並み弱い内容となり、米早期利上げ観測が後退したことも支援要因となった。市場関係者の多くは「18日のユーロ圏財務相会合でも協議が決裂するようなら、金は更に買いが集まるだろう」と見る向きが多い。一方、白金は下落。5月の米鉱工業生産指数が低調だったことを受け、工業用需要が低迷するとの見方が広がりや、米株式市場の下落に嫌気した売りが重なった。