2月29日、週明けNY貴金属市場の金は上昇。世界的な景気先行きに不透明感がくすぶるなか、リスク回避姿勢の強まりから安全資産として金は買われた。中国人民銀行(中央銀行)は、この日預金準備率を0.5％引き下げると発表し景気下支えを狙ったが、投資家の間では逆に中国経済状況の悪化が改めて意識され、週明けのアジア市場の株価が低迷したことを受け、投資家のリスク回避姿勢が広がり、比較的安全な資産とされる金を買う動きが強まった。その他、本日発表された2月のシカゴ購買部協会景況指数が予想外の50割れとなり、1月の中古住宅成約指数も予想外の大幅な落ち込みとなったことで、安全資産としての金に買いが集まった。白金も上昇。中国人民銀行が預金準備率引き下げを発表し、同国が早期に景気刺激に動いたことで、白金の需要増加観測から買われた。