3月2日、NY貴金属市場の金は上昇。原油安などを背景に投資家リスク回避姿勢の強まりから金は上昇。朝方は軟調に推移。本日発表された2月のADP全米雇用報告で、民間就業者数が21万4000人増と市場予想を上回る良好な内容となったことを受け、労働市場の改善に加え、最近の物価や個人消費関連指標にも明るさが戻っており、連邦準備制度理事会(FRB)による早期利上げへの警戒感が台頭したことから、金は売られた。しかし、終盤にかけ外為市場でユーロが対ドルで上昇すると金は買い戻され、上昇して引けた。一方、白金は下落。朝方は堅調に推移。ただ、終盤にかけて上昇による利益確定の売りに押され、前日比ほぼ変わらずの小幅安で引けた。