3月8日、NY貴金属市場の金は小幅安。連日の上昇による高値警戒感から、利益確定の売りに押された。朝方は堅調に推移。中国の貿易統計で輸出・輸入ともに2ヶ月連続で大幅減少し、同国の景気減速が改めて意識され、アジアや欧州の株式市場が下落した。これを受けて、投資家のリスク回避姿勢が強まり、金は買われた。しかし、終盤にかけ外為市場でドルが対ユーロで上昇。また、米株価が買い戻され下げ幅を縮小すると金は売られ、小幅安で引けた。白金も下落。前日に1000ドル台を回復した事で、ファンド筋の利益確定の売りが膨らんだ。その他、原油先物相場の下落や、米株価の下落が下げ要因に繋がった。