6月8日、NY貴金属市場の金は上昇。外為市場でのドル安ユーロ高を受けて金は買われた。早期の米追加利上げ観測が後退していることを引き続き材料に金は買われ、約2週間ぶりの高値圏となる1260ドル台を付けた。市場関係者の多くは「世界銀行が2016年の世界成長率見通しを下方修正し、これが米利上げを後退させる可能性がある」との見方が広がったことも金を買い上げる要因になっている、と見る向きも多い。白金も上昇。金の上昇に連動し買われた他、米株価や原油先物相場の上昇も相場を押し上げ、4営業日続伸して引けた。