11月6日NY貴金属市場の金は下落。前週末３日に発表された１０月の米雇用統計では、非農業部門就業者数と平均時給の伸びが鈍化したほか、失業率も小幅上昇した。これが労働市場の軟化を示唆する内容と受け止められ、連邦準備制度理事会（ＦＲＢ）による年内利上げ観測が後退。週末にイスラエルとイスラム組織ハマスの戦闘拡大を伝える主要なニュースがなかったことも重なり、この日はリスク投資意欲が幾分持ち直す中、安全資産とされる金に利益確定の売りが台頭した。