貴金属の豆知識

貴金属の豆知識

貴金属について

 

貴金属元素

貴金属といえばジュエリー、というように貴金属はジュエリーと深い結びつきがあります。では、ジュエリーに使われる貴金属とは、一体どのようなものなのでしょうか。
貴金属は、文字通り「貴」な特性をもつ金属であり、化学的に安定で、耐食性にすぐれ、色も美しく、かつ資源的にも貴重(希少)で高価な金属です。単体では柔らかく展延性に富み、しかも別の金属を加えて合金にすることが容易なので、使用目的に沿って材料の性質を改善することができます。詳しくは後述します。
このような特徴をもつ貴金属は、ジュエリーに必要な要件を満たす掛け替えのない金属であり、ジュエリーに最適な金属材料として、古くから盛んに使われてきました。
ジュエリーで使われている貴金属といえば、まず、金(ゴールドともいいます)gold/Au:英語/元素記号(以下同様)。銀silver/Ag及びプラチナ(白金と同じです)platinum/Ptの3つが思いつきます。これらが代表的なものですが、もっとよく貴金属製品を調べると、なかにはパラジウム(palladium/Pd)やロジウム(rhodium/Rh)という貴金属が使われていることに気づくでしょう。また、表示されることはめったにないので、目に触れにくいとは思いますが、ルテニウム(rothenium/Ru)やイリジウム(iridium/Ir)という貴金属も、合金の成分として使われています。
このように、ここに挙げた7種類の金属が、ジュエリーにいろいろな形で使われている貴金属元素です。  これらの7元素にオスミウム(osmium/Os)を加えた計8元素を、一般に貴金属(precious metals)と総称しています。このうち、Pt、Pd、Rh、Ir、Ru及びOsの6元素を、プラチナ族(Platinum group metals:PGM)といいます。
貴金属元素は、上述の特徴に加えて、サイエンス、エンジニアリングなどで役立つ性質、例えば電気、熱や触媒の特性にもすぐれていますので、ジュエリーだけではなく、ハイテク製品、各種工業製品、医療用等に幅広く使われています。わたしたちの身近なところでも、知らず知らずのうちに重要な役目を果たしているのです。

 

貴金属で使われる用語

ジュエリーに使われている貴金属やその取引には、独特の用語、単位や品位の種類が用いられていますので、それらの意味を知っておくことが大切です。

 

合金

合金という言葉がよくでてきます。これは、1つの金属に別の元素を1種類以上加え、それを融かしたりして、混じり合わせたものです。
金と銅の合金のように2種類の金属からできた合金と二元合金、3種類の合金を三元合金、多種類の合金を多元合金といいます。
合金にすることのメリットを一言でいえば、単一な金属ではえられないすぐれた性質をつくりだせるということでしょう。例えば、留め金に必要な硬さやバネ性などを与えたり、加工しやすいように切削性をよくしたり、いろいろな色調をだしたり、融点(加熱により融け出す温度)を下げてろう(鑞)材として使えるようにすることもできます。貴金属含有率を下げ、かつ比重も下げることで、単位ボリューム当たりの価格を大幅に安くできるメリットも挙げられます。

カラット

カラットという単位は、金と宝石の両方で、古くから使われてきた単位です。しかし、その意味合いは、両者で全く違います。
宝石用のカラット(carat,略号:ct)は重さの単位で、0.2gです。これに対して、金用のカラット(karat【米】、carat【英】、略号:K、kt、金)は品位の単位で、金の含有率を24分率で表すものです。実例は後述します。

1000分率

貴金属では、品位を表す単位として、1000分率(パーミル:‰)がよく使われます。あるものの量が全体の1000分の幾らに当たるかを表すものです。
なお、貴金属に関する以下の説明では、原則として100分率を代えて1000分率を用います。

トロイ・オンス

トロイ・オンス(troy ounce:ozと単に表示される場合も多い)は、古くから使われている貴金属の重さ(質量)の基本的な単位(金衝)で、約31.1035gに相当します。一般のジュエリーには馴染みのない単位ですが、金・コインなどで、1/10、1/4、1/2、1ozなどのようなoz表示のものがあるほか、海外の貴金属地金相場に使われています。なお、一般に使われるオンスは、1ozが約28.3495gに当たる常用オンス(oz avdp)で、トロイ・オンスとは単位が違うので、区別しておいてください。

ホワイト・ゴールドとプラチナ

ホワイト・ゴールド(white gold:WG)という表示を貴金属ジュエリー製品にみかけます。
ホワイト・ゴールドを和風にいい直すと白金。白金はプラチナですから、これらは同じものかという疑問が生じ、一般消費者にとって大変紛らわしいことです。
ホワイト・ゴールドはプラチナではなく、金合金の1種で、割金(後述)にパラジウム等を用いた白い金合金です。この紛らわしさを招いた白金という名前の遠因は、プラチナ発見当時ヨーロッパ人達がaro blanco,white gold(いずれも「白い金」の意味)などと呼んだことにあります。

主な規格と表示

主な規格

規格には、国際的な協力で取り決められる国際規定ISOと日本国内で決められる日本工業規格JISなどがあります。

 
買取フォーム
お問合せフォーム
お得なクーポン
ポイントカードプレゼント
明快でわかりやすい、皆様ご納得の買取システム。